菜月の居ない世界で

次女 菜月の自死からの記録 菜月の居ない世界

菜月の自死未遂と家族(2.Oct)

 <2020年 10月2日(金)>

首吊りの真似事の件を光美から怒られた。当然だ。
くだらない事してごめんなさい。

有香と少し溝が出来てしまった。
有香は光美の事が心配で守ろうとしている様だが、その行動が周りの攻撃に繋がってる。
今、全員が余裕が無い。気配りが出来ていない。仕方ない事だ。
有香のルールから外れる事は、光美への負担と見なし、祖母・私でもお構いなしだ。
有香と菜月の大きな違いの一面だ。
有香は我が強い。自分の判断を押し付けてくる。
菜月は一見 ちゃらんぽらんに見えるが、周りの人への気遣いが出来てた。
家の前で祖父が畑仕事などしてると、麦茶などを持って行ったりした。
有香には出来ない事だ。
周りへの気遣いから、悩みも伝えられず、素振りも見せなかったとしたら
本当に辛かったと思う。

菜月の容態と今後について担当医から電話が有った様だ
・首から下
肺炎も良化している。血液検査も異常値ではあるものの良化傾向との事
・首から上
脳波検査では電気信号は出ていて活動はしているらしい。ただ神経内科医の判断では
予後不良。改善の見通しが無い様だ。
脳波検査は1週間起きに実施するそうで、脳死の可能性を伝えられた。
瞳孔状態。同行は常に左右対称であり、正常では2.5~4㎜程らしい。
菜月は瞳孔が開いた状態で、脳の瞳孔管理する部分にダメージが大きいらし。
CT撮影にて脳内に浮腫が起きて神経活動が止まっている。低酸素脳症が原因だ。
総合的に現状では“厳しい”と伝えられた。

光美は自分がもっと早く発見していればと自分を責めている。
それは違う。何時もなら「ごはんできた!」降りてこない菜月を食後に
「いい加減にしてよ!」よく見ていた光景だ。今回は用意が出来た時点で部屋まで行って
菜月を発見している。其のおかげで菜月は今も生きてると思っているよ。

菜月に会いたい。奇跡は起きると信じてる。