菜月の居ない世界で

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抵当権抹消

<2020年10月27日(火)>


抵当権抹消の為に朝から書類を作成。
一応、法務課に予約はとっているので概ね完成させてから行く事にした。
昼食はお母さんのカレーだ。久しぶりに食べたがやはり一番おいしい。

合同庁舎の手前で、近鉄タクシーの事務所の前を通る。
チラ見すると、伊佐治が居るのが解った。帰国している事は知らない。
会えば菜月の事を話す事になる。今は何も話したくない。
顔を伏せて通り過ぎた。
合同庁舎3Fに着き受付に向かうと、向かいの部屋に“人権相談”の部屋があり
中には茂子叔母さんが居る。何でこんな所に居るの?慌ててお母さんに確認。
どうやら週一程度で担当しているらしい。目を合わさない様に受付に行き、
予約を告げて、申告書の書き方を教えてもらう。
何とか書類を作成させ提出する事が出来た。書類審査の上で問題なければ
11月30日までには抵当権の抹消が出来るらしい。
今日は何とか 友人・叔母に合わずにやり過ごせた。

今日は58歳の誕生日
記憶の中で今日ほど寂しい誕生日は無かった。
光美は全く忘れていた様だ。
いや、多分忘れたふりだろう。
菜月。君は覚えていてくれたかな?