菜月の自死未遂(29.Sep)

2005年小学生の菜月　この顔つきが大好きだ！

菜月が自死を選んだ。我が家の生活が激変した夜。

＜2020年 9月29日(火)＞
何時もの様に一日が始まった。タイは雨季で天気はすぐれない。
食後は何時もジムで汗を流す。今日は誰も居ない。貸し切り状態だ。
スマホは邪魔だから何時も部屋に置いて行く、何か連絡あったら折り返せば良い。
部屋に帰って着替えていたら、有香からLINE電話が来た。
珍しいなと思いつつ繋ぐ。有香はやっと繋がったと言いつつ、

“落ち着いて聞いて”　“菜月が自殺した”？？？？？何言ってるのか解らなかった。
只ならぬ雰囲気から重大な事が起きた事は解った様な気がした事を覚えている。
たしか、もう一度聞き直したと思う。
有香は興奮した声でまくしたてる様に言った事は
光美が食事を呼びに行って発見した事
ドアノブでカバンを使って首を吊った事
既に脈は無かった事
有香が心臓マッサージと人工呼吸して救急車を待った事
今は、救急車で光美と多治見県病院にいる事。
有香は病院の駐車場で待っているらしい。どうもコロナ予防の為、家族でも一人しか
院内には入れてもらえなく、仕方なしに何時出てくるか解らない光美を待っている。
電話の向こうで泣いてる有香には、何も出来なくてゴメンとしか言えなかった。
携帯にはLINEにて有香と光美の着信履歴が有った。
私から光美に連絡してみる。
意外と即座に繋がった事は覚えているが、自分が話した内容が思い出せない。
思いの外冷静な口調で話す光美に少し安心した様な気がした。
冷静な訳が無いと思いつつ話を聞いてたと思う。
覚えている事は、
今、ＩＣＵに入っている。心臓は動いているけど、自発呼吸をしてくれないから、
人工呼吸器を付けている。自発呼吸をしないのは、脳に酸素が行かなかった時間が有り
脳にダメージが及んでいるとの事だ。
もう少し早くに発見できれば良かったのにと後悔の言葉を発しながら
冷静に淡々と話す口調に違和感を感じた気がする。
最後にもし意識が戻っても、脳へのダメージが残ると言われたらしく、
“いままでの菜ちゃんじゃ無いと思う”と押し殺した声で伝えた。
自分は何を話したかな？
有香と同じ様に　一緒に居なくてごめんねと言った気がする。
その後も何度か有香と光美に連絡してるけど、内容はさっぱり覚えていない。
しばらくして、恵那の父と母の事が気になり実家に電話かけるも誰も出ない。
正直、父とは仲が良いとは言えず携帯に電話したくなかったが、やむを得ず電話した。
その時、菜月の部屋にいた様で、警察・消防の方が現場検証をしており、
立会いで居てくれてた様だ。大勢の人が部屋に事件の痕跡が無いか、
近所に不審な人物を見かけなかったか聞いて回ってるらしい。
外にはパトカーが多数止まり、田舎の夜は騒然としている。近所の噂の的になった。
立会い最中なので、大変だけどよろしく頼むと伝えるのが精一杯だった。
24:00付近にて病院を後にした様で、付き添いは不要の様だ。
というよりコロナ制限にて追い出された感じだ。
兎に角今は菜月が回復する事を願うしかない。

眠れない夜を迎えた。

2006年 ぶどう狩り　毎年の行事だったね。最近は行けてなかったな。