菜月の居ない世界で

次女 菜月の自死からの記録 菜月の居ない世界

幼稚園から中学校

<2020年10月19日(月)>


今日は朝から雨だ。気温も低く肌寒い。
何もする事が無い。目的無くHotelを出る。
そうだ、菜月が通っていた学校に行こう。
大井幼稚園を目指す。中に入っては不審者扱いになるので道路から中をのぞいた。
胸に菜月を入れている”懐かしい?”自分は見た記憶はあるものの、
懐かしさは出なかった。
大井小学校に移る。グランドを見てると運動会のい1シーンが浮かぶ。
リレーで菜月が私たちを見ながら走っている。そして私たちの前で抜かれた。
抜かれる最中なのに、暢気にこっちを見てる。ビデオにも取ってある我が家の宝物だ。
”菜月覚えてるか?”又、涙が出てくる。辺りの人は居ない。声を出して泣いた。
落ち着いたら、東中学校に向う。
グランドを眺めて、校門に向う。銅像を探した。
菜月の卒業式の記念写真に写っていた銅像。菜月たちは、

銅像の真似をしてポーズ取っていた。
”飛躍”と書いてある。菜月は看護師を目指し本当に努力していた。
そして結果を出した。後は正に飛躍して行く所だったのに。
一体何が菜月の邪魔をしたんだ。

学校を少し超えた所に菜月が車を壊した現場がある。
マンホールが突出しており、オイルパンをぶつけて、オイル漏れをさせた。
マンホールを見るとスリ傷が。菜月の付けた傷?
何か少し笑えた。菜月のおっちょこちょいを表した事例だ。
余り強く叱った覚えは無いけど。菜月は怖がってたかな?
又、ぶつけて良いから、帰ってこないかな。