春日井市民病院

＜2020年10月11日(日)＞
菜月が脳死に向っている。余り時間は残されていない。
何時心停止になるか解らない。
13:10に病院から連絡が入った。すぐにHotelを出発した。
今後の事に対して聞きたいらしい。

本来は帰国隔離の為、光美と有香には一度も会っていない。
今日の説明も別々だ、光美達は16:00頃を予定している。
病院を出てから、車のナビを見たら　履歴に春日井市民病院があった。
菜月が就職合格した病院だ。行ってみよう。菜月が行きたがってた病院に
約４５分で到着した。
びっくりだ。何て大きく美しい病院だろう。こんな病院に受かっていたのか？
道路を挟み病院を眺めて、菜月は凄いなと考えた途端に涙が溢れる。
何でこんな明るい未来が有ったのに自死を選んだのだろう。
菜月の苦しみはなんだったんだろう。悲しくて悲しくて悲しくて　
帰りに菜月の病院に立ち寄った。菜月の病室方向をぼんやり眺めて居た。