菜月の居ない世界で

次女 菜月の自死からの記録 菜月の居ない世界

家族?

<2020年11月1日(日)> 
隣は朝から出かけている様だ。
特にやる事が無かったので、近所を少しだけ散歩した。
タイに持って行く品は概ね買い揃えた。重量がすでに30kgに達している。
トランクケース1つでは間に合いそうにない。
小さいトランクケースを隣から借りよう。

IOMへの手土産とタイ事務所のお土産を確認しに出かける事に。
夕香がどうやら帰宅しているらしい。
顔を合わせたくない様で、離れに居ると光美から聞いた。
光美の納得している行動だ。
余りにも情けない。仮にも同じ家族を亡くした者。
菜月に。子供に会いたいと思う親の気持ちを、根拠のないコロナ脳で批判する。
ましてや、既にコロナ感染は無かった事が解っているにも関わらずにだ。
やはり私は、菜月だけでなく、家族全てを無くしてしまった様だ。
こんな情けない家族を作った自分が情けない。
人を思いやる事も出来ない娘。看護師に資格など無い。
自分を正当化して、孫を無くした祖母にまで攻撃し、父親を避ける。その異常行動を
何とも思わない。
結婚し28年。職歴も殆どないく、

趣味を楽しんでいるだけの姉の言葉を鵜呑みにする妻。
娘の異常な感情・行動をとがめる処か正当と受け止めている。
これも、全ては私の今までの行動にて信頼を失っていた事に他ならない。
全ては自分が悪い。菜月を失うと同時に家族全てを失ってしまった。
菜月では無く、自分が死ねば良かった。
菜月が死んでしまう前なら、家族として悲しんでくれただろうか。